『コーポレート・ファイナンス入門』
前回、に続いて、定量分析に関するお話です。


『できるだけ定量的な分析をする、と言った場合のできるだけの程度に認識のずれがあり、法務はできないと思っていたところ、ちょっと工夫を凝らすと、実は、「できる」といったケースもあったりします。』という話を前回しましたが、このちょっとした工夫をする際の参考になるのが、ファイナンス関連の書籍です。

今日紹介する『コーポレート・ファイナンス入門』は、いわゆる入門書レベルの書籍ですが、経営層とコミュニケーションをする際に必要となる最低限の知識を身につけることは本書を読むことで十分できるようになると思いますし、本書をきちんと理解すれば、実際に、定量分析をする際のちょっとした工夫も凝らせるようになると思います。

また、本書を読んで、さらにファイナンスや定量的な分析に興味がわいた場合は、本書と同じ著者*1が書いた『はじめての企業価値評価 (日経文庫)』をお勧めします*2


「はじめての」とありますが、本当に初めてファイナンス関連の書籍を読まれる方には、少し難しいかもしれません。その場合は、是非とも、先に紹介した『コーポレート・ファイナンス入門』を読んでから、『はじめての企業価値評価』を読むとより理解しやすくなると思います。

ただ、ファイナンスに馴染みのない方は、書籍で独学するよりも、定評ある方のお話を聞いて学んでから、本書を読む方が効率的だと思います。私は、こちらをお勧めします*3


<脚注>
*1 著者は、いずれも砂川伸幸(経営学博士) 京都大学経営管理大学院教授で、神戸大学大学院経営学研究科名誉教授です。
*2 ただ、ちょっと難点を言わせてもらうと、索引があるともっと良い入門書になると思います。また、言葉の言い換えが多く、同じことに違う名称(定義)をつけているところがあって、このあたりが改善されると、より理解しやすくなるように思います。
*3 私には、この方法があっていました。私は、砂川先生に学びましたが、砂川先生のお話は、実践的であり、非常に分かりやすかったです。