このところ、いろいろと学びがあって、様々な衝撃を受けています。
今日は、そのうちの一つ、オープンイノベーションに関して学んだことについてです。


まず、「オープンイノベーション」とは何か?その定義についてですが、「オープンイノベーション」の提唱者であるHenry William Chesbrough*1氏によれば、オープンイノベーションとは、「企業内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造させること」です。
そして、このオープンイノベーションという考え方により、イノベーションのパラダイムシフトが起こっているというのが、Chesbrough氏の主張です*2

具体的には、このオープンイノベーションのパラダイムシフトのもとでは、
① 企業は、積極的に企業の外部のアイデア、研究開発成果を取り入れる必要がある。
② 企業内部のアイデア、研究開発成果を商品化する場合にも、企業の外部、つまり、自社以外のリソースを活用すべきである。

この考え方を突き詰めていくと、以下のような結論になる。

③ 企業の内部に優秀な人材は必ずしも必要ではない。
④ 企業の内部で基礎研究から始める必要はない。
⑤ 製品を市場に最初に出すよりも、優れたビジネスモデルを構築することがより重要である。
⑥ アイデアは創出するよりも、その活用が重要である。
⑦ 知的財産は、他社を排除するために重要というよりも、企業の外部から知的財産を購入して、自社のビジネスモデルの発展のために活用すべきである。
としています。

さて、今回の学びは、このようなオープンイノベーションを採用したときに、通常の取引に比較して、どのような法的リスクがあるか?法的なリスクをヘッジ・コントロールするために、何か特別な配慮が必要か?という問いに関するものでした*3

~ つづく ~



<脚注>
*1 Henry William Chesbrough氏についての詳細は、こちら
*2 『OPEN INNOVATION-ハーバード流イノベーション戦略のすべて (Harvard business school press)』参照。
*3 この問いに対する答えですが、万が一、私がビジネスを知らない(実は、知らなさすぎる)だけかもしれません・・・。皆さんにとっては、当たり前の話でしたら、すみません。。。