以前こちらで紹介をさせて頂いて、その後もいろいろと勉強をさせて頂いているブログ「希望は天上にあり」に、「コンピュータの知能獲得と自己進化は、人間の進化をももたらすか」という記事があります。

これは、「2045年問題」とか「テクニカルシンギュラリティ」とか言われている「2045年に、人工知能の能力が人類を上回るという予測」に関するお話です。


「希望は天上にあり」の、「コンピュータの知能獲得と自己進化は、人間の進化をももたらすか」という記事では、「テクニカルシンギュラリティ」が必ずくる、というお話と、それに懐疑的というか、「テクニカルシンギュラリティ」によって更なる人類の進化が起こるのではないか、という話が書かれていますので、興味のある方は、是非、上記のブログをお読み頂ければと思います。

さて、私はというと、上記ブログを踏まえて、もしも万が一「テクニカルシンギュラリティ」がきてしまったときには、契約法務という仕事はどうなるのか?
というお話です。

まず最初に結論からいくと、結論は至って簡単で、「良く分かりません。。。」ということになります・・・。
というのも、「テクニカルシンギュラリティ」とは、「コンピュータが全人類の知能を超えてしまう」、「未来のある時点でコンピュータ技術が爆発的に発展し、それ以降の進歩を予測できなくなる。」
つまり、人間には、想像不能、予測不能ということだからです。

でも、これだけでは書く意味がなくなってしまうので(そして、皆さんが、これ以上読む意味もなくなってしまうので)、人間には、想像不能、予測不能な世界については、当たるも八卦、当たらぬも八卦ということで、八卦見をしたいと思います。
そして、このお話は、契約法務の本質に関係する、極めて重要なお話だと思うからです。

まず最初に、私の契約法務に関する基本的な考え方はというと、
企業法務部&知的財産部の存在意義と役割は、企業法務部は法律や法制度を使って、知的財産部は知的財産法や知的財産制度を使って、定性的な観点からは『企業が世の中で実現したい価値が実現されるようにすること。』、定量的な観点からは『企業の経営計画(ないしは、事業計画)が実現されるようにすること。』だと思っていますので、契約法務の存在意義と役割も同じように、「企業が世の中で実現したい価値が実現されるようにするため、経営戦略や事業戦略を実現するため」ということになります。

「企業法務部&知的財産部の存在意義と役割」
「自動更新条項の功罪」
「事業戦略(事業計画)と契約」

上記のような私個人の価値観をもとに考えると、「テクニカルシンギュラリティ」がきたとして、そのときには、コンピューターが人間に代わって、上記のようなことができるかどうか?が重要になります。

~ つづく ~