前回紹介した『BLACK'S LAW DICTIONARY FOURTH POCKET EDITION』には、定番というべき『BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION』があります。


今回紹介する「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」は、価格が前回紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY FOURTH POCKET EDITION」の倍近くしますが、本格的にアメリカ法の勉強するときは、前回紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY FOURTH POCKET EDITION」は物足りなくなってくる可能性があり、本格的にアメリカ法を勉強される方には、こちらの方がお勧めです。

本格的にというのは、アメリカの判例や法律まできちんと確認したい方にはという意味です。
というのも、こちらの「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」には、法律用語の定義だけでなく、関連する判例やU.C.Cなどの法律も載っているからです。
例えば、「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」では、前回の取り上げた、consequential damages の項で、Hadley v. Baxendale case を参照するように記載されています。
他にも、幾つかの関連する case が記載されています。


というわけで、アメリカ法を本格的に(日本法並に)マスターする、と決意をされている方には、今日ご紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」を最初から買ってしまった方が良いと思います。
ただ、「そこまではちょっと必要ないかな(だって、流石に8,000円強は高い(苦笑))」と思っている方には、まずは、前回ご紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY FOURTH POCKET EDITION」を使ってから、今回ご紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」の要否を検討するというのでも良いと思います。
私の個人的な意見としては、まずは、前回紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY FOURTH POCKET EDITION」で良いと思います。
アメリカ法を勉強する必要性と時間があることが確認できた方が、「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」を購入するという方が効果的だと思います。
だってこの本、映画なんかでも良く見かけるいわゆるハードカバーのアメリカの法律書で、分厚い重いで、携帯性はすこぶる良くないです。。。
ちなみに、手元にある「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」は、2.7kgありました(苦笑)。

なお、「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」は、現在第9版が最新版ですが、第2版は既にパブリック・ドメイン(PD)になっており、The Law Dictionary というサイトで公開されています。
法律用語の定義は、最新版とは表現が異なりますが、そこそこ使えると思います。
従って、前回紹介した「BLACK'S LAW DICTIONARY FOURTH POCKET EDITION」の購入も躊躇されている方は、試しにこちらのサイトを利用しても良いと思います。
ただ、引用されている判例は、流石に古く(1910年に発行された書籍なので、判例はそれ以前のもの)、法律用語の定義や意味が(若干?)異なるものがあるかもしれませんし、本格的にアメリカ法を勉強する際には、やはり今日紹介をした「BLACK'S LAW DICTIONARY STANDARD EDITION」の第9版を使用した方が良いと思います。