この3連休で、色々と目処がたちまして、ようやく前回の続きです。

あらためて今日は、ロースクール就活生の思うことというブログのご紹介です。


前回ご紹介したブログ同様、このブログもいろいろと参考になることが書かれていると思います。
個人的は、このエントリー『私の就活・第6期(2) 原始,就活は実に運であった。人との出会いであった。今,就活はなお出会いである。」が私は好きですね。
まぁ、なかなか就職が決まらない人には、『運』と言われると、かえって辛いことになるのかもしれませんが。。。
価値観が合い、参考にできるものは参考にし、違うかな?というものは、そういう考え方もあるのか、といった感じで、頭の片隅にでも置いておくということで良いのではないでしょうか。


というわけで、今回はこちら、『私の就活・第7期(外伝) 中途採用で就職する司法試験経験者・ロー卒生と張り合うには』のエントリーについて、少し違った観点から、補足をしたいと思います。

私の採用経験からすると、法務職の中途採用は、即戦力を採用するためのものです。
具体的には、少なくとも実務経験5年程度、そして、30歳前後(できれば30歳前)という方を採用したいところです(30歳を越えるような、前職の経験が10年以上と長くなるような方は、まぁ、色々とお互い大変です。。。むしろ、5〜7年くらいで法務職の転職を2・3度繰り返している人の方が、順応性が高かったりもします。。。)。

法務職というのは、一般的に(例えば、経営法友会の人材育成系の委員会等でよく言われているのは)、法務担当になって5年(早い人で3年)は会社の持ち出し、つまり、お給料に見合った仕事はできていない育成期間で、6年目からやっとお給料に見合った働きとなり、10年(早い人で7年くらい?)で、後輩の面倒を見られるようになり、当初の5年分のお給料の過払い分(笑)の補填ができる存在になると言われたりします。
つまり、中途で採用する以上、最低でも実務経験が5年あり、会社からの持ち出しのない、お給料に見合った仕事ができる人を採用したいわけで、本当に優秀であれば、30歳前で後輩の育成もできる人を採用したいのです。

ですから、残念ながら、ロースクール卒業生では、かなり厳しい闘いになると思います。というか、おそらく書類選考も通過しないと思います。
もし、書類選考が通過して面接に進めたのであれば、それは純粋な中途採用ではなく、いわゆる第2新卒扱いになるのかと思います。
なので、アリシアさんのいうとおり、中途採用はヘッドハンティングが主戦場になると思います。

それから、もう一つ。
『法務職の求人は年度末の2・3月にちらっと出てすぐに終わるから,むしろ年度末まで待たなければ求人が無いからです。
 なぜ年度末なのか。少し想像すると意外と分かりやすいものです。これは,とある人材コンサルの人に聞いた話(=伝聞)を鵜呑みにしただけですが,

 企業法務の求人を出している会社
 =社内に法律問題を抱えている可能性
  =イメージダウンにつながる
   ⇒ばれたくないのこっそりと速やかに・・・。効率を考えれば,人が一番動く年度末に・・・。』

確かに、こういうケースも無くはないと思います。
例えば、S社が大量の個人情報を流出させてしまい、米国で訴訟が起こり(または今後も起こることが予想され)、米国の弁護士資格を持つ方を急遽採用したときなどです。
実際、私の知り合いの米国弁護士は、S社から上記訴訟対応の目的でヘッドハントされて(されたと言って)いました。
ただ、これは本当にまれなケースだと思います。

それよりも、年度末まで待たないと求人がでないのは、ほとんどの法務部が年度末に繁忙期を迎えるため、繁忙期を過ぎてからしか採用活動ができず、仮に採用したとしても、その時期に社内研修等を行うことができないからだと思います。
また、年度末の3月に退職されると、法務部にとって死活問題となることが多いため(苦笑)、さすがにそれを理解している法務部員も3月に転職活動や退職をするということはしないでしょうし、この時期にしようと思えば、時期をずらすように説得される( or みんなから白い目で見られる?)ことは間違いないでしょう(笑)。
従って、転職活動する側も、採用活動する側も、3月募集、4月面談、5月GW明けから7月1日に入社というパターンが多いように思います。
もしくは、年度末の3月に即戦力化するように、9〜10月募集、10〜11月面談、12月〜年明け1月に入社、1月に社内研修( or OJT)、2月にOJT、3月年度末に即戦力、というスケジュール感になると思います。

もちろん、年度末に繁忙期を迎えないような業種の法務部では、このようなことは当てはまりません。
また、それこそ猫の手でも借りたいような法務部もこれに当てはまらないと思います(笑)。

いずれにしましても、純粋に中途採用、すなわち、即戦力採用の場合、実務経験のないロースクール卒業生が応募しても選考書類を書くだけ無駄に終わるケースがほとんどだと思います。
したがって、純粋な中途採用なのか、それとも第2新卒まで含むものなのか、この点は是非、エージェントにしっかり確認をしてもらった方が良いと思います。
その結果、中途採用といっても、いわゆる第2新卒を含む採用であれば、就職できる可能性があると思いますので、そこにチャレンジする価値はあると思います。