昨年までは、アウトプット9:インプット1という感じで、知識が枯渇しかけていたので、今年からは、環境も変わったこともあり、アウトプット5:インプット5を目指して、きちんと本を読もうと思っています。
ということで、今回は、「ソフトウェア取引の法律相談」を購入しました。

青林法律相談のシリーズは、Q&A形式で作成されていて、特定領域の法律に関して短期間でビジネスサイドからの質問に、一応、答えられるようになるための良い書籍だと思っています。
これまでも、いくつかの法律について利用してきました。
今回は、そのソフトウェア取引版。

青林書院のHPの解説では、
■ソフトウェア取引に関する契約や法律問題について 知財のスペシャリストが詳解!
■ビジネスに必要な有形・無形のあらゆる「財」の開発・取引に関する契約に応用できる!

とあり、

「はしがき」にも、『ソフトウェアの取引に関する契約や法律問題をできるだけわかりやすく説明することを目的として執筆した。同時に,本書は,ソフトウェアを題材としつつも,あらゆるビジネスにおいて必要な「契約」一般についての解説本になることも意識して執筆した。』とあるように、かなり契約を意識した項目と解説になっていました。

まだ精読しておらず、気になる項目についてどのように書かれているか数箇所確認した程度なのですが、正直な感想(印象)としては、青林法律相談シリーズらしく、特定領域の法律に関して短期間でビジネスサイドの質問に一応答えられるようになるという目的は、一応、達しているように思います。
ここで、"一応"といったのは、契約と法律問題と両方を意識的に取り扱ったため、若干、どっちつかずになったような気がするからです。
また、「はしがき」に、『大量の情報の集積を「ビッグデータ」と呼び,そのビジネスへの活用が注目されているが,このビッグデータを処理し活用するためにはソフトウェアがキーとなることはいうまでもない。』として、『ビックデータ』というキーワードが「はしがき」には登場するのですが、『ビックデータ』の項目がないんですよね。。。
「はしがき」を読んで期待していただけに、残念。

ただ、開発契約の章でアジャイルに言及しており、またモジュールやOSSにも言及しているため、ソフトウェア取引といってもパッケージ型のソフトウェアだけでなく、システムの受託開発をも含めたソフトウェア取引の基礎的な事項を広く学べる内容になっていると思います。

というわけで、ソフトウェア取引の法務に初めて携わる人や携わっていても経験が浅い人には、良書な気がします。ただ、実務につかれてから数年たっている方には一つ一つの記述は少し物足りないかなという気がしています。

<評価> ☆☆☆☆
(入社1~3年のソフトウェア関連会社の法務部員の入門書として。)