前回のエントリーに続いて、ビジネスサイドが構築したビジネススキームについて、法律構成を考えてみるための基礎的な法律知識に関するお話です。

ビジネスサイドの話を良く聞いてみると、一体どうやって法律構成すれば良いんだ?!って思わず考え込んでしまうことがあるけど、実は「取次ぎ」になっている(説明できる)場合があります(はい、実は、先日ありました。。。)。
むしろ、販売店と代理店の区別をきちんと勉強してる人ほど、取次ぎという言葉を知っていても取次ぎの法律構成が思いつかないケースがあるのではないでしょうか。


「取次ぎ」とは、自己の名をもって他人(委託者)のために法律行為をすることを引き受けること(商法502条11項)です。
「自己の名をもって」法律行為をするため民法上の代理と異なりますが、「他人のために」とは、他人の計算、つまり経済的効果が委託者に帰属するということで、この点では代理と類似しています。
取次ぎの一類型である「問屋(といや)」を前提に法律構成を考えると、以下のようになります。
      <委託者>
          ↑
        問屋契約
          ↓
        <問屋>  ← 売買契約 →  <ユーザー/第三者>

「委託者」と「ユーザー/第三者」間に契約関係はないのですが、「問屋」は、他人(委託者)の計算で取引を行うため、「委託者」と「問屋」の間では、「問屋」・「ユーザー/第三者」間の売買契約の経済的効果が「委託者」に帰属することになります。
具体的には、「問屋」が行った物品の売買の効果は「委託者」に当然に帰属すると考えられ、「問屋」による譲渡またはその他の特別の権利移転手続きを経ることなく、「問屋」の買入れた物品の所有権が「委託者」に帰属することになります。

販売店なの?代理店なの?とビジネスサイドに聞く前に、「問屋(といや)」で法律構成できないか考えてみる必要がありそうです。
といっても、法律構成として「問屋」を積極的に勧めてるわけではありませんが。。。